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肩こり・バネ指の改善に繋がった治療例



患者さまとの出会い


60代の女性患者さまは、高血圧と高脂血症で他院にて投薬治療を受けていらっしゃいました。また、慢性的な肩こりとバネ指でもお悩みの状態でした。


 

ご相談内容


当初は高血圧と高脂血症についてのご相談でしたが、お話を詳しく伺っていくと、肩こり、ストレス、バネ指、立ち眩みなど、複数の症状を抱えていらっしゃることがわかりました。


 

診察所見と治療方針


丁寧に脈診・舌診・腹診を行い、症状の背景に「気逆 ※1」「気滞 ※2」「瘀血(おけつ)※3」があると考えました。イライラ、不眠、冷え症など、いわゆる「不定愁訴」に効果が期待できる漢方薬を処方しました。


※1 気逆:気の流れが乱れて下から上に逆流している状態

※2 気滞:エネルギーの元となる気の動きが悪く、停滞している状態

※3 血液が心臓から全身の血管をめぐって再び心臓に戻る途中で滞りが生じる状態


 

治療経過


数か月の服用を継続していただいた結果、血圧値の改善が見られ、従来の降圧薬を半量に減量することができました。その際、肩こりの症状が気になるとのお話があり、首から腕にかけての循環改善を期待できる漢方薬を追加で処方いたしました。


 

うれしい結果として、その3か月後には肩こりが改善されただけでなく、バネ指の症状も消失されました。西洋医学的な治療に漢方薬を組み合わせることで、患者さまの生活の質を総合的に改善できた症例でした。



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