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漢方治療エピソード その2




20代男性



症状・お悩み


発熱 頭痛 咽頭痛 倦怠感、39度の熱 コロナの疑い



治療の流れ


初診日(夜診) 高熱が出ていたのでなかたにクリニックで検査をしたところ、新型コロナウイルス感染症の陽性が認められました。この患者さんは20代と若い方で、高熱のわりに汗があまり出ていなかったので、発汗療法をすることにしました。発汗療法とは免疫力を高めるために発汗を促す治療方法のことです。 (発熱・発汗は免疫力を高めようとする身体の反応です。高熱が出たときはよく解熱剤をつかうイメージがあるかもしれませんが、場合によっては逆効果になることがあります。) 発汗を促すために「大青竜湯」を処方し、2~3時間おきに飲むよう指示しました。 1日目(翌日) 朝に電話で体調を伺うと、もう熱は36.8℃まで下がってだいぶ楽な状態になっていました。喉の痛みがあるとのことだったので「小柴胡湯加桔梗石膏」を処方しました。 3日目 喉の痛みと微熱、関節痛に効く「桂麻各半湯」を処方しました。 4日目 症状はかなり落ち着いており、喉の痛みと倦怠感がまだ残っていたので、「補中益気湯」と「桔梗石膏」の漢方を処方しました。 漢方を服用するのが初めてだった患者さんでしたが、おかげさんで楽になりましたと感謝の言葉をいただきました。


医師から一言


症状が同じ患者さんであっても年齢や体力を考慮した結果、違う漢方を処方することがあります。また、治療経過によって漢方を変えることもあります。

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